APRESIA Technical Blog

【AN-ManagerStation接続検証】株式会社JVCケンウッド・公共産業システム様ネットワークビデオレコーダー「VR-X8100」

はじめに

AN-ManagerStationは、APRESIAシリーズだけではないマルチベンダ環境の様々なネットワークや機器を統合管理することができるネットワーク管理ソフトウェアです。お客様からいただいたご意見、ご要望をもとに定期的な機能拡張を行っていますが、2025/3/31にリリースしたバージョン1.21.01において、パフォーマンス監視機能(文字列値を持つMIB監視)の拡張を行いました。

このたび、株式会社JVCケンウッド・公共産業システム様のご協力により、監視カメラシステムで利用されるネットワークビデオレコーダー「VR-X8100」(以降レコーダーと略記)のハードウェア状態(RAIDやファン)の監視検証を行いましたのでご紹介します。

株式会社JVCケンウッド・公共産業システム様 製品紹介ページ
https://www.jvc.com/jp/pro/network-camera/lineup/vr-x8100/

お客様運用課題と解決策の検討

◆株式会社JVCケンウッド・公共産業システム様が抱えるレコーダー運用課題

カメラシステムのレコーダーに搭載されるディスク異常(RAID異常)を早期に発見したい
①カメラやPCが故障した場合は映像が表示されないため、すぐに故障を知ることができるが、レコーダーでRAIDの縮退が発生しても録画機能としては継続動作するため、即座にディスク異常を検知できず、完全にRAIDが破綻してから検知することが多々ある。
②レコーダーの性質上、セキュリティが確保されたデータセンター内に設置されることがあり、容易に実機の状態を目視確認することが難しい場合がある。
③SNMP監視ソフトウェアを導入し、ディスク異常を検知したいが高額な予算をかけられない。


◆課題解決に向けた解決策の検討

AN-ManagerStationのパフォーマンス監視機能を用いてレコーダーのディスク状態を定常監視し、異常を早期検知
2025/3/31にリリースされたAN-ManagerStation 1.21.01のパフォーマンス監視拡張機能(文字列値のMIB監視)を利用して、レコーダーのディスク状態監視検証を実施する。

検証概要

検証構成

検証内容及び結果

AN-ManagerStation 1.21.01で拡張されたパフォーマンス監視機能(文字列値のMIB監視)とVR-X8100との接続性を確認した結果、レコーダーのディスク状態及びファン状態等の異常を監視できることを確認できました。

また、AN-ManagerStationが提供する様々な監視機能が利用できることが確認できましたので、レコーダーに限らず、マルチベンダで構成されたネットワーク全体を統合管理にも活用可能です。

インベントリ – 機種情報の管理 (1/2)

◆インベントリ – 機種情報の管理

(1)機種情報の登録

インベントリ – 機種情報の管理 (2/2)

(2)インベントリ管理画面

インベントリ ー マップの表示

◆マップ

障害管理 – 死活監視

◆障害管理 – 死活監視

障害管理 – SNMP TRAP受信

◆障害管理 – SNMP TRAP受信

パフォーマンス – レコーダーのディスク状態等監視設定 (1/2)

◆パフォーマンス – 論理ディスク(RAID)状態、ファン状態監視

パフォーマンス – グラフ/閾値 (2/2)

◆パフォーマンス – グラフ/閾値(論理ディスク(RAID)状態、ファン状態監視)

デバイスビューア – 対象機器の通信状態可視化

◆ツール – デバイスビューア起動

付録 ・・・ 追加TRAP

◆レコーダー関連 TRAP

独自MIB定義ファイル(JVCNVRMIB.txt)をインポートすることで以下のTRAPを管理できるようになります。



次回予告

今回は株式会社JVCケンウッド・公共産業システム様のネットワークビデオレコーダー(VR-X8100)との連携検証結果を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

今後も様々なベンダの機器、システムとの連携検証を行っていきたいと思っています。
もし、こんな製品、システムとの連携希望!!等のご要望がありましたらぜひお聞かせください。