APRESIA Technical Blog

【ANRC】AN-ManagerStation SNMP TRAP / SYSLOG

AN-ManagerStationが提供する様々な機能において、前回は死活監視について紹介しました。
今回は、SNMP TRAPとSYSLOGの監視について説明していきます。

SNMP TRAP・SYSLOG監視の概要

● 機器での状態変化や異常が発生した際に、SNMP TRAP・SYSLOGが送信されます。
● AN-ManagerStationにはSNMP TRAP ・SYSLOGサーバーの機能があり、死活監視結果と同様にアラーム画面から一元管理することができます。
● 運用上重要なアラームに関しては、メール通知や外部アプリケーションの実行が可能です。
● SNMP TRAP・SYSLOGを監視するには登録した機器側で以下の設定が必要です。
SNMP TRAP・SYSLOGの送信先IPとしてAN-ManagerStationを設定します。
※ 機器ごとに設定方法が異なりますので、詳細内容は各機器のマニュアルを参照してください。

SNMP TRAPについて

● 死活監視(SNMP) はサーバー側から定期的なポーリングを行い機器の死活状態を確認するものに対し、SNMP TRAPは機器が自発的にサーバーに対して情報を送信するものです。
● 機器で発生したループ障害をはじめとした様々な障害や状態変化をリアルタイムに知ることができます。
● 当社機器からのSNMP TRAPについては、日本語メッセージを表示するための設定が予めAN-ManagerStationに組み込まれているため、特別な設定をすることなく日本語のメッセージで監視することができます。
● 各SNMP TRAPに対し、運用に応じて様々な設定が可能です。(次回公開予定)
- メッセージ内容の変更
- 通知の重要度の管理
 -  Critical,Major,Minor,Warning,Normal の5段階で設定可能
 -  Ver1.06.01では新たにInformationを追加予定です。
- メール通知や外部アプリケーションの実行
● MIB定義ファイル(ASN.1)を追加することで他社機器についても簡単な設定でメッセージを日本語化して表示することができます。(次回公開予定)

SNMP TRAPのアラーム画面(例:ループ発生)

● ループが発生した場合次のように表示されます。

SYSLOGについて

● SNMP TRAPと同様に機器で発生したループ障害をはじめとした様々な障害や状態変化をリアルタイムに知ることができます。
● SNMP TRAPと異なり、送信するSYSLOGレベル(Severity(Debug~Emergency))を機器側で制御できるため、より詳細なレベルでの監視が可能になります。
● 各SYSLOGに対し、運用に応じて様々な設定が可能です。(次回公開予定)
- メッセージ内容の変更(日本語表記に変更することができます。)
- 通知の重要度の管理
 - Critical,Major,Minor,Warning,Normal の5段階で設定可能
 - Ver1.06.01では新たにInformationを追加予定です。
- メール通知や外部アプリケーションの実行

SYSLOGのアラーム画面(例:ログイン失敗・成功、ログアウト)

● Telnetから機器にログインした際、次のように表示されます。
- 緑:デフォルトの状態
- 黄:日本語表記に設定したメッセージ

SNMP TRAP・SYSLOGサーバーの稼働状態管理

● アラーム画面にてSNMP TRAP・SYSLOGそれぞれのサーバー機能の状態確認ができます。
また、スパナマークをクリックするとサーバー機能をON・OFFできます。

機器単位でのSNMP TRAP・SYSLOG受信制御

● 管理対象機器の画面からSNMP TRAP・SYSLOGを受信するかどうか設定することができます。
● [管理対象機器]タブから機器を選び[編集]を選択します。
-  TRAP受信(Enable/Disable)
-  SYSLOG受信(Enable/Disable)

SNMP TRAPが受け取れない場合

■切り分け方法
● SNMP TRAP
- 機器側でSNMP TRAPの送信が有効になっていること、サーバーIPの設定があっているかを確認する。
- 機器側でSNMP TRAPのバージョンがv1またはv2c になっていることを確認する。
 -   ※AN-ManagerStationではv3には非対応となっております。
- AN-ManagerStation設定パラメータに誤りがないかを再確認する
 -  登録機器の設定でTRAP受信がEnableになっているかどうか
 -  TRAPサーバーが稼働中になっているかどうか
- ファイヤーウォールの例外を追加する
 -  netsh advfirewall firewall add rule name="SNMP-TRAP" dir=in action=allow protocol=UDP localport=162

SYSLOGが受け取れない場合

■切り分け方法
● SYSLOG
- 機器側でSYSLOG送信が有効になっていること、サーバーIPがあっているかを確認する。
- AN-ManagerStation設定パラメータに誤りがないかを再確認する。
 -  登録機器の設定でSYSLOG受信がEnableになっているかどうか
 -  SYSLOGサーバーが稼働中になっているかどうか
- ファイヤーウォールの例外を追加する
 -  netsh advfirewall firewall add rule name="SYSLOG" dir=in action=allow protocol=UDP localport=514

次回予告

今回はAN-ManagerStationの「SNMP TRAP」「SYSLOG」について紹介しました。
次回以降では、 SNMP TRAP・SYSLOGの詳細編集方法やアラームをきっかけとしたアクション (メール、パトランプなど) についても紹介していく予定です。